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「キレイな花からのあるになる話でキレイに!」

魅力ある“なたね油”のお話

1.なたね油の種類

普段料理に使うなたね油は、海外産の菜種を海外で加工し、
国内で販売するケースが多く、価格は安価だが、保存料等少なくないと言う現状です。
反対に少々高価な無添加なたね油は、国内で無農薬で育てられた菜種を、保存料無しで販売!
これは、手間が係る分海外産の“油”とは同じにならず、“安心・安全”も含めた価格になる。


2.なたね油の栄養・効能

主にオレイン酸、aリノレン酸、リノール酸が豊富に含まれ、
βカロチン、ビタミンK、ビタミンEも含まれている。

・動脈硬化や心疾患の予防
オレイン酸は、血中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす為効果がある。

・便秘を解消する効果
オレイン酸は、腸の働きを活性化させる為、効果がある。
つまり、小腸で消化吸収されにくく、大腸まで届き更に腸に刺激を与え、蠕動(ぜんどう)運動を促す。その為腸内で便を柔らかくし、滑りも良くする働きもある。

・骨粗鬆症予防
 ビタミンKが豊富に含まれ、骨折の予防に効果がある栄養素で、治療薬にも使用されている。

4.なたね油の有名産地

国内では、北海道や青森県、秋田県等の東北地方で栽培
海外では、中国、カナダ、インド等が原産国。

5.なたね油の保存方法

直射日光が当たらない場所で保存するのが良い。
つまり日光が当たると、油が温まりそれだけで、傷んでしまうので、
出来るだけ日陰の場所で保管。
ちなみに、無添加のなたね油は保存料を使用しない分、
酸化・劣化が早いので、開封から3ヶ月以内に使い切るのが良い様です。

6.なたね油の魅力の最後に~

何と言っても、どんな料理にも使い易く、
購入しやすい価格(無添加は、それゆえに少々高め)。
炒め物、揚げ物は勿論、サラダのドレッシング等応用もOK!

素晴らしい亜麻仁油(あまにゆ)

はじめに

 亜麻とは、中央アジア原産のアマ科アマ属の一年草で、
通常春から夏の間に小さな青紫色や稀に白色の花を咲かせる。
(我が家では、6月下旬~7月中旬にかけ青紫色の花が咲く)
 亜麻の種子を亜麻仁、種子から採れる油を亜麻仁油と言う。
 亜麻は、比較的寒い地方で栽培され、日本では北海道が最も栽培に適した土地だと言える。
茎の部分は繊維が豊富で、リンネル(リネン)製品となる。
この様に亜麻の繊維は、麻よりも柔らかく丈夫で、通気性・吸湿性に優れており、
肌触りも良く高級な衣類等にも使用される。
 フランス語では、ランと発音され、女性の下着をつくる為の繊維として使われていた事から、
「ランジェリー」と言う言葉は高級繊維を使用した、女性の下着に由来していると、言われる。

 亜麻仁油は食用の他、油絵具のバインダーや木製品、皮革の仕上げとして使用される。
又、卵の代用品としてケーキ等の焼き菓子にも利用され、
卵アレルギーを持つ方やベジタリアン志向の方に好まれている。



亜麻仁油の歴史

 亜麻の歴史は非常に古く、紀元前3000年~2000年頃には、古代エジプトで栽培されていた。古代ギリシャでも亜麻仁油が健康をもたらす物として、認められていたと言う。
 亜麻仁油は、世界最古の健康食品と言われ、古代ギリシャの医学の父と呼ばれた「ヒポクラテス」が、亜麻種子を食べると胃腸の不快が解消されるとし、“亜麻栽培”を推奨した。
 1960年には、日本に亜麻仁油が中国から薬用油として伝わる。
この頃、中国から比較的容易に亜麻種子が入手出来た為国内での栽培は定着しなかった。
 明治初期、トーマス・アンチセルの提言により、当時のロシア特命全権大使である榎本武揚が採繊技術を導入し、北海道での亜麻栽培がスタートした。
しかしこの時栽培目的は、繊維の採取だった為、1960年代の化学繊維の台頭に伴い、1967年を最後に北海道から亜麻は“姿を消したのである。
 しかし近年、亜麻仁油の健康効果が明らかになり、亜麻仁油採取の目的で、亜麻の栽培を再開させた。


亜麻仁油の性質とその成分

 亜麻仁油は、油では珍しく“水と乳化”する事が出来る為、
ケーキ等に使用される卵の代用品として利用されている。
 特に酸化スピードが非常に速い為、一度開封すると短期間で使い切る必要がある。
 又、熱に弱い為、ドレッシングやそのまま味噌汁等に入れ飲んだりと、熱を加えずに使う方がベスト。
 亜麻仁油には、必須脂肪酸のオメガ-3系のa-リノレン酸とオメガ-6系のリノール酸が含まれており、亜麻仁油の約60%はa-リノレン酸だと言われる。これらの成分は、“体内”で合成する事が出来ない為、食品からの摂取が必須とされている。
 a-リノレン酸は、脳や網膜のリン脂質に含まれている成分で、“体内に入ると青魚に含まれている油のDHAやEPAに変換”される。
 血流の改善や血栓の予防、血圧を下げる働きがあり、このa-リノレン酸が不足すると、脳や神経・皮膚等に異常が現れる為、私達人間にとって必要不可欠な成分と言える。
 更には、人間にとってとても大切な“約60兆個の細胞”を守る役割が細胞膜!この細胞膜を健康に保ち、老化を防ぐのが亜麻仁油のa-リノレン酸。そして、生活習慣病の予防やアトピー性皮膚炎の改善にも役立つ。


亜麻仁油に含まれているa-リノレン酸の効果

 ・血管をしなやかにし、血行を改善。
 ・生活習慣病の予防や改善。(コレステロール値や血圧を下げる)
 ・記憶力や学習能力を高める。
 ・美肌効果(皮膚からの水分蒸発や肌荒れ等肌質改善)
 ・アレルギー症状を緩和。

以上がなたね油と亜麻仁油のお話でした!如何でしたか?

“油”の素晴らしさや効能もさることながら、
その“元”になる二つの作物に出会い、作る事の“意味や意義”を誇りに思い、
使命感を大切に持ち続けたい!

「十勝農(みのり)工房」とは?⇒小さな会社から“夢と農業を身近にお届け!!
私達農業者が、“菜種”・“亜麻”を育てて収穫し、
自分達で“油を搾る”これは、正に“安心・安全”の醍醐味!
六次化産業の認定を頂いたのは、一昨年(H25)秋~油を仲間と共に発売する為、試行錯誤の繰り返し…多くの方のお知恵も拝借させて頂きながら、遂にこの夏には形に成ります。
大変お待たせを致しました!

油の発売の際には、HP上で、お知らせさせて頂きます。
お・た・の・し・み・に!!

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コタニアグリ

「夢ある農ing 有限会社コタニアグリ」180ヘクタールの広大な農場。麦・ビート・ジャガイモ・希少な作物の菜種・亜麻を生産。消費者とのつながりを大切にしています。